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ロビタ


ここ最近、
ふと、
頭に浮かぶ物語がある。


それは、
「ロビタ」の物語。


火の鳥 (5) (角川文庫)火の鳥 (5) (角川文庫)
(1992/12)
手塚 治虫

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ある男の「死」-  
    そして、 「無」 に至るまでの、
            美しく数奇で、残酷な物語。
   

私は、この作品をそう読みました。



最初の章では、致命傷から復活した主人公が見舞われた不可思議な現象が描かれ、
その生活に読者の興味の照準があったところで、
謎のロボットの大行進、そして集団自殺が描かれる。

その関係性はラストに近づくにつれ、明らかにされるわけですが、
一つの作品の中に、二つの物語を読む構成になっていて、
さらに時系列も前後を組み替えているので、
最後まで読まないと謎が解けないもどかしさを感じつつ読み進んでいくことになります。


主人公の物語と、
謎のロボット-ロビタの物語。



そして、
最近私がよく思い出すのは、
「ロビタ」の方の物語なのです。



主人公の運命もすさまじいですが、
この作品一番の圧巻シーンは、
見開き2ページで2回描かれる
ロビタの大行進です。

まさに、いま流行の
「大事なことなので2回いいました」。

そして、
そんな絶望的な状況を生み出したのは、
「モンスターペアレント」だったりするのです。




最初のきっかけは、
子どもへの愛情だったはずなのに、
本当に子どもを愛していて、
すごく子どもを心配していて、
そしてそれが失われたときに
嘆き悲しんでいたはずなのに、
それがいつの間にか
大きなものの破滅を招いてしまう恐ろしさ。


この『火の鳥・復活編』が描かれたのは、
1970~1971年にかけて。


気持ち悪いほどに
不気味なほどに
今の時代がはらんでいる危険さを描いているように思うのは、
筆者の見識の優れているため?
それとも、
いつの時代もこんなことが繰り返されてるから?


どうしようもない破滅を招いてしまう人は、
自分がいったい何をしてしまっているかの自覚が全くないのでしょう。
その人の中の矮小な正義・感情・思い込みだけで
物事を強行してしまうから。

それを人事のように傍から眺めるだけの人は、
その破滅が自分の身にも降りかかってきたときに慌てふためくけれど、
時すでに遅く、
自らも一緒に滅びるしかないのでしょう。

あるいはある日、
気がついたら、
ロビタたちと共に
溶鉱炉に飛びこむ刹那なのではないか。



もはや絵空事ではない、
明日にでも起こるかもしれない、
そんな人間社会の孕む恐怖が描かれている作品です。



『火の鳥』は、
後に
アトムの運命ともリンクしていく構想があったそうです。

それを考えると、
この「ロビタ」の物語は、
『火の鳥』の中でもかなり重要な素材なのかもしれません。




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