Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yufubibi.blog80.fc2.com/tb.php/652-577b94d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

先導獣

その場面に遭遇する時、
思い浮かぶのは
古井由吉の『先導獣の話』である。

木犀の日―古井由吉自選短篇集 (講談社文芸文庫)木犀の日―古井由吉自選短篇集 (講談社文芸文庫)
(1998/02)
古井 由吉

商品詳細を見る


ひたすら、
唯ひたすら、
内に内に内に内に内に内に内に内に内に内に内に内に
ひたすら内向していく精神の彷徨を描いている作品群。
そのなかの一篇。

(ぶっちゃけ、これぞ純文という感じです)
(この人の描く女性ははっきりいってヤンデレです)


夥しい、整然とした群れの中、
ふと立ち止まり、そして走り出し、
群れの流れを変える先導獣。
その幻影を、主人公は
恐ろしい位の通勤ラッシュの中、思い浮かべる…。


まぁ、
先週の初め、
地元の駅で人身事故があったのですよ。
月曜日の朝はいつもより5分遅れがちなわけですが、
そのおかげで事が終わった直後に駅に到着し、
その瞬間に立ち会わずに済んだ…のです…。
でも、担架で運ばれる人を見て、
やっぱりなんだかショックが残ってしまいました…。
こんな話ばっかりですみません。
でも、
心にグサッときたことを書いてしまわないと
ほかの事を書いても上の空になってしまうみたいなんです。
一週間迷ってたのですが
やっぱり書いておきます。






















































先週の初め、
朝、駅に着いたら
鉄道自殺なのか、それとも事故なのか。
布を被せられ、担架で運ばれていく。
ホームにぼんやりとした血潮の存在感。

階段の上からホームに降りようとした時、
そこにいる人が、
全員同じ方向
すなわち「救出」現場を見ている。

それは、
人の流れが、絶えず止まらない大きなうねりのような東京では
あまり目にすることのない光景である。

以前、恵比寿で同じ光景を見た。

自分の乗った列車はただ駅を通り過ぎただけだったが、
恵比寿駅の各ホームに溢れるような人。
その全員が、
全く同じ方向を見て、
微動だにしない。
一瞬目に入ったその光景は、
恐ろしい、印象的なものだった。

或る事由が
今までの雑踏の流れを全く変えてしまう。
そこには、
都会のシステムに壊されてしまった哀しい先導獣の存在が濃厚に感じられる。

たぶん、
流れの外に一歩、出ればいいのだろう。
でも、
それに気づけない。
解っていても、出られない。
生きることは、
檻の中に存在を許されることに似ているのかもしれない。

息が詰まる。
そんな閉塞感が満ちた今。
レールの上への哀しい最期の一歩ではなくて、
何処か別の、もっと違う、
広い草原に導いてくれる先導獣を待ち焦がれている。

待ち焦がれながら、
また明日、
大きな群れの中で生きる。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yufubibi.blog80.fc2.com/tb.php/652-577b94d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Extra

プロフィール

ゆふびびだった

Author:ゆふびびだった
猫。ラーメンズ。音楽。本。
そんなことをいろいろと。

最近の記事

FC2カウンター

ブログ内検索

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

地味に参加中です。よろしくです。

こっそり参加中です。よろしくです。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。