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学校




今まで、
目に触れた言葉の中で、
一番納得できた言葉。


Q.
学校とはなんぞや?


A.
「教わる気でいるとなんの役にも立たないところで」

「学ぶ気でいれば少しは足しになる所だな」





学校に行ってる時代は
この簡潔な真意を全然理解してなかったなぁ。



「なぜ勉強をしなくちゃいけないの?」
今は、
ピッカピカの一年生

先生にこんな問いを投げかけるそう。

大人は絶句してしまう。
それを見て、
自分の質問が的を射ているとカン違いし、
大人と大人の世界を甘くみるようになる子供。
だけど、
大人が絶句したのは、
子供の質問が的を得ていたのではなく、
そんな問いを子供がしてくることの滑稽さと悲しさのためだろう。


タロットカードの一枚目、「愚者」というカードがある。
若者は、今まさに旅立つところ。
世界への旅の始まり。
人生の旅の始まり。
太陽は眩しく輝き、
側の犬は楽しげに飛び回っている。
しかし、
若者が踏み出す次の一歩は、
崖下への一歩である。

彼の立っている場所は、
崖の先端なのである。

しかし、
若者は希望に満ちている。
そこに崖があることを知らず、
崖から落ちると死ぬことを知らないから。
無限の可能性を秘めている存在でもあるわけで、
人は皆この「愚者」より出発し、
様々なものを見聞きし、
やがて「世界」を知る。



しかし、今、ここ、日本では。

自分がそこに落ちることを知らず、
自分が常に保護されるべき存在であることを疑わず、
消費社会に既にどっぷりと浸かっていて、
リスクを負うからにはそれなりのリターンを要求するという
幼稚な狡賢さだけは身に着けて
希望なんか持てないと
崖っぷちで叫ぶ子供たち。

それを大人が嘲笑うことも出来ないだろう。
子供を追い詰めているのは他ならぬ、
社会の枠組みを決めている大人たちなのだから。

ただただ絶句し、
呆然と眺めるだけしか出来ない私だって
卑怯な大人になってしまったわけだ。



学校へ行くのが義務だと思っている子供たちに
その考えは間違いなんだよと教えるのが大人の役目なのに
大人だってそう思ってるんだもんなぁ。


人間の感情とか理性とか知識とか判断力とかが
滅茶苦茶になってるのかなぁ。




冒頭の「学校とはなんぞや」の答えは、この作品の中に出てきたのでした。

ピッカピカの一年生の問いは、
下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
(2007/01/31)
内田 樹

商品詳細を見る
の中に出てきたのでした。
今の教育の問題点を分かりやすく分析していて、読みやすかったです。


学校に行くことは、義務じゃない、
権利なんだということを、
胸が痛いほど理解できるのは、
西原理恵子さんの「うつくしいのはら」です。
「まさかサイバラで号泣するとは…」と
多くのファンを驚愕させた(と思うんだけど)名作です。
営業ものがたり営業ものがたり
(2005/10/26)
西原 理恵子

商品詳細を見る

こちらに収録。



私も、いまだ「愚者」より一歩も踏み出せてないなぁ…。
などと思ったりしたりして。
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